帯広百年記念館 常設展示

◆常設展示室

「常設展示室」は第1展示室と第2展示室に分かれています。
第1展示室は「イントロダクション」「開拓の夜明けと発展」「十勝の自然」「十勝のくらし」「十勝農業王国の確立」のコーナーで、おおむね開拓期以降のようすを紹介しています。
第2展示室は、「十勝のおいたち」「十勝の先史時代」「十勝のアイヌ文化」のコーナーで、日高山脈の誕生から先住の人びとの生活・文化を紹介しています。

◎常設展示室内での飲食・喫煙は禁止しております。
◎展示音声ガイド用iPod(対応言語:日・英・中・韓)を貸出しております。
◎写真撮影は可能です。
◎雑誌などの印刷物等へ掲載する場合は申請が必要です。当館までご連絡ください。

【常設展示室を専門分野ごとに紹介】

十勝に初めてすんだ人々は、マンモスの南下とともに訪れた。
▶︎イントロダクション「マンモスがいたころ」
十勝平野に最初にすんだ人類が、マンモスを追うように北方から来たころを表現しました。マンモスの複製は日本で数少ない貴重なものです。2万年前の石器の実物標本のほか、その人たちの火起こしも描かれています。

▶︎「開拓の夜明けと発展」
開拓の頃の暮らしや道具、十勝で最初の開拓団体「晩成社」の資料やその時の殖民地・十勝の様子を紹介します。

   

昭和三十年頃まで使われていた道具、開拓当時の写真を展示しています。帯広の街の形成に大きな役割を果たした「十勝監獄」のコーナーもあります。

▶︎「十勝の自然」 
ヒグマやシマフクロウなどの野生生物を、開拓期以前の自然を模したジオラマで展示し、高山から海岸の湿原へと変化する代表的な生物を紹介します。


オジロワシとカルガモの剥製が加わりました。オジロワシは翼を開くと幅2mあります。

 

▶︎「十勝のおいたち」
海の底だった十勝が陸地になり、最初の人類が来る直前の姿までを、化石や岩石などの資料を示しながら順を追って展示しました。


十勝で見られる代表的な岩石の標本です。かんらん岩は「マントル」が冷えて固まり地上に露出したものです。

▶︎「十勝の先史時代」
旧石器、縄文、続縄文、擦文時代の順に発掘資料や分析データを紹介しています。北海道最古の土器の実物資料や国の重要文化財である「八千代A遺跡」のコーナーもあります。


▶︎「十勝のアイヌ文化」
十勝のアイヌ文化のコーナーでは、伝統的な民具などの資料を展示しています。狩猟採取、加工、交易、宗教観などを紹介します。

カムイへの祈りを伝えるための祭壇「ヌサ」。この「イナウ」の並べ方は十勝地方のアイヌの方から伝えられたものです。

▶︎「十勝のくらし」
ワラ製品やストーブ、蓄音器など、生活用具やその時の街並みを、時代の流れに沿って紹介します。

昔の方への聞き取りをボランティアの方の語りで聴くことができます。

▶︎「十勝・農業王国の確立」
畜力からエンジンを使った大規模機械化農業への変遷と、現代農業における主要な農畜産物について紹介します。

 

百年記念館埋蔵文化財センター

市内の遺跡発掘調査で出土した土器・石器などを保管・公開・活用している百年記念館の分館です。(所在地:帯広市西23条南4丁目26-8)

アイヌ民族文化情報センター「リウカ」

帯広百年記念館館内にある、アイヌ文化に関するレファレンスと学習ができる施設です。