「博物館のお仕事」

【2025.1月8日(水)今年は巳年】

新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします!
2025年は巳年!ということで、常設展示室で展示している「シマヘビ」について紹介します。

シマヘビは北海道全土に分布しており、体色は黄褐色や褐色の他に4本の黒線が縦に走ります。これがシマヘビの名の由来です。
しかし北海道では変異個体が多く、縦縞の薄いものや、頚部にだけ縦縞が残るもの、縦縞を全く持たないものなどがいます。

そのため北海道では「シマヘビには縞がある」とは言いにくく、常に例外を意識した方がよいですね。

確実に同定するには体鱗列数(たいりんれつすう:ヘビの体の真ん中部分の鱗から1周分の鱗の数)などを確認する必要があります。シマヘビは19列です。

 

生息環境は、森林、草原、渓流沿い、水田などの広く分布します。地熱の高い場所や、餌となるカエルが多い水場では高密度で見られます。

ぜひ百年記念館で本物を見て観察してみてくださいね!

[徳田 龍弘, 改訂版 北海道爬虫類・両生類ハンディ図鑑, 北海道新聞社, 2015, p22-27]