【2025.7.8 市内の試掘を行いました】
暑くなってきましたね。
7月7日の帯広市は最高気温36.8度で、北海道内の最高気温を記録したそうです(札幌管区気象台HPより)。
百年記念館は、帯広市のクーリングシェルター(指定暑熱避難施設)に指定されています。
夏の避暑のためお立ち寄りの際は、ぜひ常設展示室も覗いてみてください。
(帯広市のクーリングシェルターはこちら:
https://www.city.obihiro.hokkaido.jp/kurashi/kankyo/1017758/1018098/index.html)
さて、6月から7月へかけて、市内4箇所で「埋蔵文化財」の「試掘調査」を行いました。
「埋蔵文化財」と「試掘調査」、これらの言葉に、聞き馴染みがない方もいらっしゃるかもしれません。
埋蔵文化財とは、遺構や遺物などの「土地に埋蔵されている文化財」のことを文化財保護法上で定義した法律用語で、ほぼ「遺跡」にあたります。
試掘調査は、工事が埋蔵文化財に与える影響を確認するために、事前に工事予定地の埋蔵文化財の有無、範囲および内容を調べるために行う小規模な発掘調査で「工事中に遺跡や遺構を発見してしまうことを避けるため、事前に工事予定地を調査する」ために行います。
今回の試掘調査では、1㎡(1.0m×1.0m)の試掘坑をスコップを使って約0.7m掘り下げ、
土断面に人為的な掘り込みの痕跡や、土が焼けた後などがないかを確認するとともに、
掘り下げた土の中に土器や石器が混じっていないかを確認しました。
ここで、埋蔵文化財が確認されなければ、工事の次の計画段階へ進みますが、
もしも埋蔵文化財が発見されると、その取り扱いを定めるために事業者との協議へ移ります。
堀った試掘坑は、安全性の観点からその都度埋め戻します。
今回の試掘調査では、1地区で50箇所の試掘坑を堀った場所もあり、
気温も上がった中、大変な作業となったようです。
お疲れ様でした!
【2025.6.13リウカにカナヘビがやってきた!】
百年記念館の常設展示室出入口、向かって右側に、アイヌ民族文化情報センター「リウカ」があります。
リウカでは資料や映像などを閲覧することができますが、入り口を入って左側に新たに水槽が登場しました。
なにがいるかわかりますか?

こたえはカナヘビです

カナヘビは北海道内全域に分布しており、落ち葉や草むらに生息するトカゲの一種です。
昆虫類やクモ類などを食べるので、職員が昆虫などを捕まえています。

リウカは午前9時から午後5時(入場は午後4時30分まで)のあいだ開館しています。
百年記念館を訪れたときは、ぜひ立ち寄ってみてください!
【2025.4.24(木)レンガ遺構のペンキ塗りを行いました】
博物館ボランティアにも協力いただき、例年行なっているレンガ遺構のペンキ塗りを行いました。
レンガ遺構は、明治28(1895)年に開庁した十勝分監の炊場跡ではないかと考えられています。
発見後、遺構を良好な状態で保存するために、一定の養生をして埋め戻されました。
園路では、発見箇所のカラーペイントと説明看板の設置を行っています。
お花見などでご来園の際は、立ち寄ってみてください



【2025.3.4(水)ひな人形展撤収作業】
3月2日まで、ロビー展「ひな人形展」を開催しました。
展示作業も当然苦労する部分がありますが、撤収作業も繊細さと時間を要する大変な作業です。

ひとつひとつの備品を丁寧に梱包し、資料番号を確認しながら確実に元の箱に収納していきます。

撤収されていくと少し寂しい気分になってしまいますが、まだ「絵紙」はリウカ前にて展示中です!
また4月下旬には五月人形展も開催を予定しておりますので、ぜひお立ち寄りください!

【2025.2.1(土) 氷まつり】
今年もおびひろ氷まつりが始まりました!!
現在「郷土美術展」「動画で旅する十勝の歴史」を開催しています。
百年記念館で一休みはいかがですか?!
先日リウカも”氷まつりバージョン”へシフトチェンジしました!

カーペットを敷いて、机の配置を変更します。

完成です…!!
氷まつり期間中は、アイヌ文化関連のさまざまなビデオを途切れず上映します。

緑ヶ丘公園スタンプラリー、今年も実施しています!!
スタンプは2階特別展示室にて設置していますよ〜。
【2025.1月24日(金)今年1回目の除雪】
先日、帯広にもやっと雪が降りました。札幌管区気象台によると、帯広市の積雪が1月下旬に0cmとなったのは1974年以来51年振りとのことです…!
雪が降った日は、朝一番に雪かきをします。

皆さん慣れた手つきで除雪が進みます。

ですがまとまった雪が降ったのもこの日だけでした…。
雪は少なく暖かい日も続き、駐車場や玄関先が凍ってしまっています。
百年記念館にお越しの際は、足元に十分お気をつけください。
【2025.1月8日(水)今年は巳年】
新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします!
2025年は巳年!ということで、常設展示室で展示している「シマヘビ」について紹介します。

シマヘビは北海道全土に分布しており、体色は黄褐色や褐色の他に4本の黒線が縦に走ります。これがシマヘビの名の由来です。
しかし北海道では変異個体が多く、縦縞の薄いものや、頚部にだけ縦縞が残るもの、縦縞を全く持たないものなどがいます。
そのため北海道では「シマヘビには縞がある」とは言いにくく、常に例外を意識した方がよいですね。
確実に同定するには体鱗列数(たいりんれつすう:ヘビの体の真ん中部分の鱗から1周分の鱗の数)などを確認する必要があります。シマヘビは19列です。
生息環境は、森林、草原、渓流沿い、水田などの広く分布します。地熱の高い場所や、餌となるカエルが多い水場では高密度で見られます。
ぜひ百年記念館で本物を見て観察してみてくださいね!
[徳田 龍弘, 改訂版 北海道爬虫類・両生類ハンディ図鑑, 北海道新聞社, 2015, p22-27]