アイヌ語で自然かんさつ図鑑
オオバナノエンレイソウ
アイヌ語 / 語源
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【アイヌ語名】ケナソロマㇷ゚/kenasoromap【日本語名】オオバナノエンレイソウ
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【アイヌ語源】ケナㇱ-オㇿ-オマ-ㇷ゚【意味】木原にあるもの
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【アイヌ語源】コㇿ-カ-オマ-ㇷ゚(別名)【意味】フキの葉の上にあるもの
アイヌ文化
食用・薬用
果実が熟して黒くなると、実を食用にしました(帯広)。また、腹痛の際、乾燥させた根を煎じて飲むと効果があると言われていました(吉田 – 帯広)。
自然観察
以前はユリ科でしたが、現在はシュロウソウ科エンレイソウ属(Trillium)に分類されています。Trilliumとは「3のユリ」という意味で、花弁、がく片、葉がそれぞれ3枚であることに由来します。
十勝平野では白く大きな花が上向きに咲くオオバナノエンレイソウが普通に見られ、白く小さな花がうつむいて咲くミヤマ(シロバナ)エンレイソウや赤紫のがく片だけで咲くエンレイソウは山地で多く見られます。
発芽から開花まで10年以上かかり、その後は数十年も生育し続ける寿命の長い植物であることが、日本語名の由来です。
果実はエンレイソウが黒紫色、他の2種は緑色で形は同じです。どれも甘酸っぱい味がします。