アイヌ語で自然かんさつ図鑑
アカゲラ
アイヌ語 / 語源
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【アイヌ語名】エソㇰソキ/esoksoki【日本語名】アカゲラ
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【アイヌ語源】エ-ソㇰソキ【意味】頭をトントン打ち付ける
アイヌ文化
伝承
この鳥はなにか失敗をしたので、ほかのカムイ(神)から水を飲むことを禁じられ、このため水を飲みたくなるとくちばしを木に差し込み、コロコロコローと鳴いて雨を呼び、雨が降ると口を上に開けて木から流れてくる水を飲むようになったという物語があります。それで、この鳥が鳴くと天気が悪くなると伝えられています(本別)。
まじない
この鳥の舌を干して楊枝として使うと歯痛をしないと言われていました(吉田-帯広)。
自然観察
北海道に生息する代表的なキツツキで、全長23cmです。似た種類のオオアカゲラやコアカゲラとは、伝承上の区別はないようです。
雄も雌も、木をつついた音を響かせてなわばりをする習性「ドラミング」があります。観察すると木のあちこちをつつき、良く響く場所を探すのがわかります。
木の幹に巣穴を掘るときは、内部が朽ちている部分を選びます。古巣は他の鳥類やモモンガが利用することがあります。朽ちた木の中にいる昆虫のほか、植物上にいる昆虫や、地中のアリ、樹木の果実もよく食べます。長い舌の先には、木の中の昆虫をひっかけるために、細かい「とげ」があります。