Obihiro Centennial City Museum

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コㇺ二(komni)
[カシワ]

カシワの樹形
カシワの果実
カシワの葉

カシワは十勝でよく見られる木である。アイヌ民族はこの木を家の柱や炉縁(ろぶち)(まき)などさまざまな用途(ようと)に使った。
果実であるドングリ(ニセウ:nisew)は(しぶ)みをぬいたあと皮をむき、湯通しし()して保存(ほぞん)した。食べるときはこれを水でもどし、つぶして油や塩、豆をまぜたり、魚と()たりして食べた。
また、帯広ではコㇺニシㇼコㇿカムイ(komnisirkorkamuy:大地を守るカシワの神)とよんでヌサ(nusa:祭壇(さいだん))にまつった。