十勝日誌 松浦武四郎(まつうらたけしろう)は幕末(ばくまつ)に北海道を探検(たんけん)して自然やアイヌ民族の生活のようすを見聞し、多くの著作(ちょさく)を残した。アイヌ民族と親交を深め、和人の商人によるひどいあつかいを記録している。十勝には1845(弘化(こうか)2)年と1858(安政(あんせい)5)年に訪(おとず)れ、その様子を『十勝日誌(とかちにっし)』や『東蝦夷日誌(ひがしえぞにっし)』などにまとめた。明治には開拓使(かいたくし)の役人となり、「北海道」や「十勝」といった地名を提案(ていあん)した。