イオマンテ 動物の霊(れい)送り儀礼(ぎれい)。クマの霊(れい)送りが有名である。子グマをとらえると1年ほど飼育(しいく)し、毛皮や肉をいただいた。そして、クマの魂(たましい)を酒や供物(くもつ)でもてなし、カムイ(kamuy:神)の世界へ送り帰した。クマは毛皮や肉をお土産にカムイの世界から人間の世界に遊びに来たカムイが化身した姿であり、魂を送り帰すことで再(ふたた)び人間の世界を訪(おとず)れるという考えからである。クマのほかに、キツネやシマフクロウなども儀礼(ぎれい)の対象(たいしょう)となった。とった動物を飼育(しいく)せずに送る儀礼(ぎれい)はオプニカ(opunika)とよばれる。
動物の霊 送り儀礼 。クマの霊 送りが有名である。子グマをとらえると1年ほど飼育 し、毛皮や肉をいただいた。そして、クマの魂 を酒や供物 でもてなし、カムイ(kamuy:神)の世界へ送り帰した。クマは毛皮や肉をお土産にカムイの世界から人間の世界に遊びに来たカムイが化身した姿であり、魂を送り帰すことで再 び人間の世界を訪 れるという考えからである。クマのほかに、キツネやシマフクロウなども儀礼 の対象 となった。とった動物を飼育 せずに送る儀礼 はオプニカ(opunika)とよばれる。