アイヌ語用例
アイヌ語
ピㇼカ イミー アナㇰ ネコン ネヤッカイ チカㇽカㇽ オ アンペナンクス チカㇽカㇽ エネ ネヤッカイ アカㇽ カツ シンナイ アン。
pirka imi anak nekon neyakkay ci=karkar o anpenankusu ci=karkar ene neyakkay a=kar katu sinnay an.
訳
よい着物には、どうあっても我々は刺繍を施すものですけれど、刺繍とはいっても我々の作る(刺繍の型)は(皆)別々なんです。
【本別・沢井トメノ氏『アイヌのくらしと言葉 3』 p. 59 - 60】
十勝では、樹皮衣 、木綿衣 、獣皮衣 が着物に用いられた。樹皮衣 はアットゥㇱとよばれ、おもにオヒョウの木の内皮の繊維 で作られる。木綿衣 には交易 などで入手した木綿 の布 が使われる。樹皮衣 や木綿衣 には木綿 の布 をぬいつけたり刺繍 をしたりして文様がほどこされる。獣皮衣 はおもに冬の防寒用 で、シカやキツネ、イヌなどの毛皮が利用された。