Obihiro Centennial City Museum

9

植物採集

プクサ(ギョウジャニンニク)
プクサキナ(ニリンソウ)
マカヨ(フキノトウ)
コㇽコニ(フキ)
シケㇾペキナ(ヒメザゼンソウ)の花
シケㇾペキナ(ヒメザゼンソウ)の葉と茎(右)
トゥレㇷ゚(オオウバユリ)の花
シケㇾペニ(キハダ)の果実
シケㇾペ(キハダの果実)を干したもの
ペカンペ(ヒシ)の果実

アイヌ民族に伝わる食用や薬用になる植物は数百種類にものぼる。十勝では春から夏にかけてギョウジャニンニク、ニリンソウ、フキ、ヒメザゼンソウなどの葉や(くき)、オオウバユリ、カタクリ、エゾエンゴサクなどの球根を、夏から秋にかけてはクルミ、キハダ、ヤマブドウ、ヒシ、ヤブマメなどの果実やコウライテンナンショウの球根、キノコなどを採集(さいしゅう)した。

トゥレㇷ゚(オオウバユリ)の鱗茎
トマ(エゾエンゴサク)の花と塊茎
ラウラウ(コウライテンナンショウ)の塊茎
ニヌㇺ(オニグルミの果実)
エハ(ヤブマメ)の地下の豆
少女がイタヤの木の水を取る 函館市中央図書館所蔵 西川北洋『明治初期アイヌ風俗絵巻』

アイヌ語用例

アイヌ語

プクサ アフンパ ワ アサッケ。

pukusa a-hunpa wa a-satke.

ギョウジャニンニクを刻んで乾燥させます。
【本別・沢井トメノ氏『アイヌ語十勝方言会話小辞典』 p. 46】